[お話を伺った方]NTTフィールドテクノ・北島様課題|輪番勤務のある社員の睡眠改善が急務だった—まずは導入の経緯を教えてください。当社のネットワークサービスオペレーションセンタでは、NTT西日本が提供する通信ネットワーク環境の保守監視を24時間365日体制で行っています。オペレーション担当者は日勤と夜勤を繰り返す輪番勤務のため、睡眠時間が不規則となり、不眠や睡眠不足が原因で体調を崩す社員が毎年数名発生している状況を改善したかったのがきっかけです。また、睡眠改善プログラムを受けることで、より健康で活力のある職場にしたいという思いや、24時間365日、通信設備を保守監視するミッションクリティカルで神経を使う職場では、「健康第一なくしてはありえない」という思いもありました。導入理由|睡眠データの可視化と専門家の個別アドバイスで輪番勤務ならではの課題解決を行いたい—ねむりの応援団導入の決め手を教えてください。導入の決め手となったのは、睡眠計測を通じて睡眠データを可視化し、睡眠状態や質を把握できる点です。また、睡眠の専門家から個別アドバイスを受けられることも大きな魅力でした。特に、輪番勤務の社員の生活スタイルに合わせたアドバイスが得られる点は、まさに当社が求めていたものでした。さらに、同じNTT西日本のグループ会社が提供するサービスであることも安心材料となり、導入の後押しにつながりました。以上の理由からねむりの応援団の導入を決意しました。活用方法|不眠の疑いがある社員を中心に、希望者を募って実施—ねむりの応援団の活用方法を教えてください。「ねむりの応援団」は、LINEを通じたコンテンツ配信や睡眠相談の機会を提供し、必要に応じて睡眠の専門家がパーソナルトレーナーとして伴走し、個別の改善アドバイスを行って睡眠改善をサポートしてくれます(※1)。当社では、輪番業務特有の睡眠課題を解決するために本サービスを導入、対象者の選定には、「ねむりの応援団」のサービスの一環として実施される「アテネ不眠尺度(※2)」による評価を活用し、不眠の疑いがある社員へ上長が声かけや希望者を募り、最終的に26名が個別の睡眠改善プログラムを実施しました。効果|輪番勤務のある社員の睡眠の質が大きく改善—ねむりの改善プログラムを活用して、どのような効果がありましたか?プログラムの前後で実施した「アテネ不眠尺度」の結果では、26名のうち21名(80.7%)に改善傾向が見られ、特にアテネ不眠尺度が6点以上(不眠症の可能性が高い)の社員18名のうち17名(94.4%)が改善しました。アテネ不眠尺度が6点以上(不眠症の可能性が高い)の社員の割合がプログラム開始時には、全体の69.2%でしたが、終了時には19.2%まで減少。参加者のアテネ不眠尺度の平均点数は、プログラム開始前には7.81点で、評価判定は「不眠症の可能性が高い」結果となりましたが、終了時には3.73点(▲4.08)で、「睡眠がとれています」に改善しました。プログラム参加前は、「夜勤明けで疲れていてもなかなか寝付けない」「休日に睡眠のリズムを戻すのが難しい」といった声が多く、日中の倦怠感に悩む社員もいました。しかし、プログラムを通じて夜勤明けの過ごし方などの具体的なアドバイスを受け、実践することで、同じ輪番業務を続けながらも体調が楽になったという声が多数寄せられました。また、「睡眠計測した睡眠データは記録に残るため、アドバイスを実践してより良い結果を目指そうと思えた」といった意見もあり、パーソナルトレーナーの伴走がモチベーション向上につながったという社員もいたようです。参加者の睡眠データを見て、睡眠改善アドバイスを受ける前後で夜勤明けの睡眠時間が以前よりも安定していることがわかります。この方は、夜勤明けにとっていた仮眠の時間を見直したことで、睡眠のリズムが崩れにくくなったそうです。さらに、今回ねむりの応援団を導入して驚いたことは、体調不良を理由に輪番業務から離れる社員が出ていないことです。睡眠改善の取り組みが確かな効果をもたらしていることを実感しています。今後の展望|社員が健康で働き続けられる環境づくりを継続して行っていきたい—今後の展望について教えてください。ねむりの応援団の導入を通じて、睡眠の質を改善することが体調管理に大きく寄与することを実感しました。特に、夜勤を含む輪番業務の社員にとって、適切な睡眠習慣を身につけることが業務のパフォーマンス向上や健康維持につながると考えています。NTT西日本エリアの通信設備を24時間365日、保守監視し、お客様へ安定した通信サービスを提供するためには、社員一人ひとりの健康が何よりも重要です。「社員の健康第一なくしてはありえない」という考えのもと、今後も睡眠改善の取り組みを継続し、社員が健康で働き続けられる環境を整えていきたいと思っています。※1 ねむりの改善プログラムご自宅の寝室に睡眠センサーを設置し、日々の睡眠を計測します。計測したデータから得られた情報を元に、ねむりのパーソナルトレーナーが従業員の生活習慣やお悩みに応じたアドバイスを提供します。https://nemuri-supporters.nttparavita.com/service※2 アテネ不眠尺度世界保健機関(WHO)が中心となって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」が作成した世界共通の不眠症の判定方法。 8つの質問に対する回答を最大24点で数値化し、不眠度を測定。※掲載内容は取材当時のものです。