[お話を伺った方]住生活資材・メディカル販売部 井上 幹夫 課長自覚症状がない従業員へのフォローができていないことが課題ねむりの応援団導入以前に抱えていた健康経営の課題を教えてください。健康診断で異常所見が認められた従業員には医療機関の受診を勧めるようにしたり、ストレスチェックで高ストレスと判定された場合に産業医の面談等を各事業所ごとに実施しておりました。実態として体調不良を自覚した従業員しかフォローできていないため、基本的に健康と思っている方のフォローまでできていないことを課題に感じていました。体調不良の自覚症状がない方や健康な方へのフォローとして、ねむりの応援団以外の他の施策も検討しましたか?会社として具体的な対策まで検討ができていませんでした。健康な方にもねむりの応援団なら利用してもらえそうだなと感じ、良い機会だなと思い導入させていただきました。職種としては営業中心に、スタッフ職や工場のオペレーター職など幅広く参加させていただきました。睡眠の質・パフォーマンスの向上で施策の効果を会社へ還元導入のきっかけや背景はどんなところにありますか?コロナ以降、睡眠に対してみんなの興味が高まっているような気がしています。ただ、あくまで一般的な個人個人の興味であって、会社レベルで施策ができていたわけではないので会社単位で睡眠施策を行えることがいいと思いました。会社単位で施策を導入することに難しさはありましたか?会社の期待するところの1つとして社員の健康ということがあげられます。健康について意識を持っているので、ねむりの応援団を導入することで会社に貢献できるのではないかと思っています。また、睡眠の質が改善することでパフォーマンスの向上も見込めると推測しております。しっかりパフォーマンスの向上までの結果を施策の効果として会社へ還元してあげられるのかどうか、今回そこまでのデータをいただけると聞いていたので興味を持っています。〈睡眠データをもとににフィードバックを実施。実際のフィードバック資料より抜粋〉導入にあたって苦労したことはありましたか?特にございませんでした。ただ、LINEでのサービス提供にあたって御社のスタッフの方には、参加した従業員からのLINEのレスポンスが遅かったことなどご迷惑をおかけしたと感じていて申し訳なかったと思っています。なので私自身についての苦労はございませんでした。苦労がなかったとご意見いただき弊社としても嬉しいです。どんなサポートが良いと思われましたか?私自身が何か誘導する手間がなかったことや、サービスの提供方法が従業員のみんなが使っているLINEだったためスムーズに利用できたと思います。またサービスの説明書がシンプルで、操作性にまごつく人もおらず、分かりやすかったです。今回、東京・福井・大阪にいる従業員に参加してもらったのですが、導入に際してその従業員の方々に会いに行く必要がなくメールや電話のみの説明で理解してくれて非常に便利だなと思いました。“睡眠の質が上がった・睡眠に興味を持てた”と言う声がたくさん聞けたことが一番良かったと感じている実際にねむりの応援団を導入して得られた効果はありましたか?御社からのフィードバックで結果として3名の従業員の睡眠がとても改善されたと報告をいただきました。その3名の従業員とやりとりをしている中で結構良い声が聞けたことが実際の効果ですね。また、他の参加者の方との会話でも、皆さん一様に話していたのがLINEの配信コンテンツやねむりのパーソナルトレーナーの伴走によって、目にみえる睡眠の数値改善をしなかった従業員も含めて実際に「睡眠の質が上がった」・「睡眠に興味を持てた」と言う声がたくさん聞けました。そこが一番良かったかなと感じています。睡眠改善の良い声が聞けたということですが、具体的にどんな内容だったのでしょうか。今回の参加者のうち3名が睡眠に不安があり、喜んでやらせてくださいと手を挙げていました。睡眠に不安があって自分が寝れているっていう自信がなかった方は、「数値・点数で睡眠の評価が出るので意外と寝れていることが分かった。ずっと抱えていた睡眠不安が解消されて自信が持てた。」という感想を持たれていました。そういった目に見えない無形効果って言うのが非常に大きいなと感じています。 いろんな方がいましたけど、寝る1時間前に飲酒を控えるアドバイスをいただいた従業員がいて今も守っていると言っておりました。アドバイスを実践してくださった参加者の方は多いでしょうか?お酒を飲む前にお水を飲むことや、入浴後は1時間空けて就寝することなど、いろんなポイントを教えていただきました。各人レベルの差は有りますが、みんな意識するようになったと思います。結局、毎日僕らは寝ますので、それを考えると早く知っておけばよかったなと思うことが結構多かったです。メラトニンの効果や自律神経の整え方など理屈を交えながら教えていただけて、みんなすっと頭に入って良かったと思っています。私自身は睡眠改善の数値としてはなかなか変化がなかったのですが、睡眠改善のコツを継続していて非常に良くなってきてます。特に自律神経の整え方についての動画配信の中で行われたストレッチは良いですね。健康経営の促進により社員の健康促進・社員が幸せになって社益に結びつくことをイメージしている今後ねむりの応援団を幅広く展開して行きたいなどイメージはありますか?会社との相談になってくるんですが、今回10名にお声がけして、うち3名が睡眠に不安を抱えていたことが分かりました。当社グループでも睡眠に不安を抱えている人が30%います。厚生労働省が発表している睡眠に関する報告の数値とも重なってくる部分があり、睡眠に不安を抱えている従業員を対象に希望を募ったら、相当数参加してくれるのかなと思ってます。私の一存では決定できないので、これから社内で相談したいと思っています。御社の健康施策の目標や展望があればお聞かせください。Well-doing/Well-beingを取り入れようとしています。試行錯誤しながらどういう施策がいいか検討している段階なのですが、施策の一環として、社員の健康促進・社員が幸せになって社益に結びつくことが当社のイメージしているところです。そういったことにつながる活動の一環になればいいなと考えています。具体的に検討している睡眠以外での施策はありますか?ノー残業の施策として、残業をしない代わりに早く自宅に帰宅してもらい、私生活も大切にしてくださいという試みを行っています。具体的にはこれまで会社として時間外給与として渡していた原資を、残業を行わなくても一部支給して収入益を担保してみようといった施策になります。ご担当者目線での評価※掲載内容は取材当時のものです。