[お話を伺った方]管理本部 玉手 信博 本部長 健康経営の施策の中でも睡眠が最優先。しかし、自社で睡眠施策に取り組むことに難しさを感じていた健康経営における課題感についてお聞かせください。当社では、健康経営の取り組みを3年前から実施しています。取り掛かりとして、健保組合さんで保有しているデータで従業員の健康状態を把握しました。データをみた時に、他に登録している企業の従業員平均より睡眠・飲酒・運動の3つの要素の数値が低いということが分かりました。なので、その3要素を高めていくことがまず課題としてありました。睡眠・飲酒・運動の3つの課題の中での優先順位はありましたか?健保組合さんのデータについてですが、実は40歳以降の従業員のデータだけで、若い従業員のデータがありませんでした。全従業員のデータを取得する目的で、外部機関に委託して生活習慣調査を実施しました。その結果を見ても、健保組合さんのデータと同様に睡眠に対しての課題が、一番数値として高く表れました。ただ睡眠については、自社で取り組むことに難しさを感じていて、御社にアプローチさせていただきました。睡眠の数値があまり良くなかったというデータをみて率直にどう感じましたか?若い従業員に睡眠課題が多い傾向があったことと、プレゼンティズムも平均より低かったというところで、睡眠というファクターで少し見直して、改善を図っていくべきだなと正直感じました。あとは、睡眠の数値が悪い人が、睡眠の質が良くないと自覚しているかというと一致はしていない気がしました。アテネ不眠尺度で睡眠状況を可視化。睡眠改善の効果をしっかり数値で確認することができる睡眠施策を検討する中で、ねむりの応援団以外にも睡眠サービスがあったかと思います。導入の決め手はどのようなところにありましたか?ねむりの応援団の活用についてご提案いただく中で、アテネ不眠尺度という指標を活用していることをご説明いただきました。すぐに回答することができ、そのスコアを見れば自身がどういう睡眠状態なのか分かるということで、とてもわかりやすい指標だと感じました。私自身もねむりの応援団を導入する側として、従業員に説明する上で簡便かつ容易なものでしたし、導入前に、従業員にアテネ不眠尺度で自己評価してもらったのですが非常にインパクトがありました。睡眠状況を可視化しながらサービスを提供してくれるということは非常に意味があるなと感じまして、そこが決め手の1つですね。導入にあたって苦労した点や現状での苦労していることはありますか?ある程度の想像はしていたのですが、実際に導入してみてサービスを受ける側の従業員との温度差を感じました。もちろん睡眠に課題がある人は、サービスへの関心度が非常に高いです。一方で、ねむりの応援団の説明会に参加しない人もいるので全体として足並みが揃わないなと思っています。全社で行う施策の難しさを実感しています。ー睡眠への関心度を上げる施策に関しては、CS担当・営業担当を含めて検討・実行していきたいと思います。引き続きよろしくお願いします。健康経営を通してコミュニケーションの活性化・新しい風を起こしていきたい健康経営に力を入れていきたいということで、ねむりの応援団を導入いただいたかと思います。今後、健康経営銘柄を取得したい等、具体的にめざしていきたい姿などはございますか?プレゼンティズムの改善を図っていきたいですね。あとは健康経営を推進していく上で、従業員一人ひとりのコミュニケーションを増やしていければと思っています。睡眠の課題も含めて、全社で施策を行うとコミュニケーションが増えますよね。例えば、ねむりの応援団を利用することで普段やりとりしない人とのやりとりが発生したり、コニュニケーションがもたらす好影響に期待しています。健康経営を固く行うというよりかは、社内の雰囲気を変えたり、新しいきっかけにしたいと考えています。健康経営で数値の改善(睡眠・飲酒・運動)も課題にあるので、睡眠の他に、運動や他の施策にもトライしています。施策を行うことの意味や重要性を織り交ぜながら、今までとは違った風を社内に起こしていきたいですね。睡眠改善の効果を直接伝えにきてくれる人も。より多くの人にねむりの応援団を展開していきたいいろんな苦労もあったかと思うのですが、1年間ねむりの応援団を継続していただいて得られたことや変化などがあれば教えていただけますでしょうか。それほど大袈裟な話ではないのですが、びっくりしたことがありました。秘匿性があるサービスなので、睡眠改善プログラムに取り組んでいる人について私自身は知り得ないのですが、参加して効果を実感した人が私に直接伝えにきてくれたんですよね。当人は睡眠に課題があったものの、医療機関を受診するほどでもないし、周囲に話すことでもないということでした。睡眠改善プログラムに参加して、睡眠改善をするきっかけになったと私に事後に伝えてくれました。どちらかというと、皆さん内向きに参加されているのかなと思ってましたが、そういった報告を数名の方からいただきました。睡眠課題がないことが一番良いのですが、そういったことを見聞きすると、睡眠課題のある方にはもう少し取り組んでいてプレゼンティズムの改善を図ってもらえたらなと感じています。実際に効果を実感されて報告に来られた方が複数名いらっしゃったのですか?そうなのです。なんとなく参加しているのだろうなと感じていた方もいれば、意外だった方からの報告もありました。私自身は何も働きかけはしてないので、想定外の嬉しさでもありました。皆さん意味があって参加されていて、その上で効果を実感して、スコアも改善されたということであればもう言う事なしですね。ねむりの応援団をさらに、横に広げて展開できればなと思っています。ねむりの応援団を導入して、睡眠に関心を持ってくれる人が増えたねむりの応援団の実施前後での変化は何かありましたでしょうか。先ほどお話しした通りで、当人から私に報告してくれることも変化ですよね。それ以外の部分で感じることは、やっぱり実施当初よりも睡眠に関心を持っている人が増えていることです。来年度もねむりの応援団を継続していく中で、「実は睡眠に課題があるのだけどどうしようか?」と躊躇している人が、一歩足を踏み出してくれるのではないかなと、良い意味での期待をしています。来年度の継続というところで、今年度達成できなかった部分や改善点を踏まえて、さらに当社としては貢献させてもらえればと思っております!来年度の取り組みに対する期待や要望があればお聞かせください。今年度はある程度人数を限定して実施させていただきました。対象の人を管理者層に選定したこともあって、必ずしも睡眠課題があるわけではありませんでした。そのあたりは一長一短だなと感じております。来年度は全社で共通してねむりの応援団を利用して、睡眠課題がある人に絞って睡眠改善プログラムを利用することを進めていきたいと思っています。更に実効性が上がるかなという期待を持っています。1日の中で働く時間が大半を占めるからこそ、健康に過ごせる環境整備が必要。健康施策について睡眠に限らず、3年後、5年後といった中長期の展望などがございましたらお聞かせください。先ほどお話したコミュニケーションの促進もありますし、1日のうちで仕事に占める割合は大きいのでどう充実させていくのかということですね。身体の健康もそうですが、健康になるためのいろんな環境整備ですね。私の方で、人材の育成や組織の見直しなども一部行っているのでそういったことも含めた健康経営をめざしていけたらなと思っています。健康経営の施策以外にもいろんな業務がある中で、ねむりの応援団を実施いただいていると思います。弊社とのコミュニケーションの頻度や運用面の部分について、苦労を感じることはございますか?できるだけ実効性を上げようとすると、色々と作業することが発生することは当然だと思います。その部分で、御社に手を尽くしていただいているので、私が手を煩わせることはないです。作業の目的も明確ですし、その辺があるとないとで従業員への浸透度も違うと思いますし、私としては非常に信頼しています。引き続きお願いしたいなと思っています。ご担当者目線での評価※掲載内容は取材当時のものです。