[お話を伺った方]アスレティックトレーナー 中島 翔 様オーバーワークになりがちな状況がある中でも、しっかりとリカバリーを図りたいコンディショニングにおける課題はありますか?リーグ・シーズン通して試合数が多いので、試合数と継続的なトレーニングと練習とがあってどうしてもオーバーワークになりやすい状況があります。選手たちにどうやって、しっかりとリカバリーをしてもらうのかということが僕たちアスレティックトレーナー側の一番の課題になっています。ねむりの応援団を導入した背景やきっかけを教えてください。選手たちに取り組みを理解してもらった上で、行動を変えてもらうということが一番大きいです。コート上でのバスケットボールの練習、筋力トレーニング、僕ら(アスレティックトレーナー)が行う日々のケア等だけでは足りない部分もあります。自分の身体にもう少し目を向ける時間を増やすことに対するきっかけとして、睡眠改善を行うことはすごく良いなと思っています。ねむりの応援団の導入にあたり、どのようなところに期待を持っていますか?リカバリー面では特に、食事と睡眠が大きなウエイトを占めています。睡眠に関しては、内部のトレーナー側から何か伝えるよりも、外部の人が介入して睡眠について選手にアドバイスしてもらう方がいいと思っています。選手が睡眠に意識を持つ、1つの大きな良いきっかけになるということを期待しています。選手一人ひとりが自分ごととして睡眠改善に取り組み、コンディショニングの面での意識を変えていきたいトレーニングやバスケの戦術等の技術に直結しない、コンディショニングの部分で他のサービスを検討したことはありますか?睡眠に関しては、睡眠デバイスを検討していました。リカバリータイムが推測できるものなど選手によっては良いのかなと思っていました。また食事の面では、チーム全体ではないですが主に独身の選手に、栄養バランスの整ったミールセットを勧めたりしています。リカバリー面で、食事や睡眠の対策を行っているとお話しにありました。ねむりの応援団はメンタルヘルスの対策として、一般企業で導入いただくケースが多くあります。スポーツ選手へのメンタルヘルス対策は何か実施や検討はしていますか?今のところできていないですね。Bリーグの中でもそこまでできているチームは少ないと思います。個人でメンタルコーチやカウンセリングを活用しているスポーツ選手は、サッカー界等でいると聞いています。外部機関を活用することで、チームにはなかなか話しづらい相談もできて、自分の考えを整理する時間にもなるので、本当はチームとして何かできると良いなと思っています。ねむりの応援団の導入に当たって、苦労したことはありますか?選手たち自身がしっかり導入背景を理解し、その上でしっかり参加してもらうということが苦労というか難しかったです。やっぱり行動を変えることって結構難しいと思うので、そこに対して選手自信が課題感を持たないといけないと思っています。僕ら(アスレティックトレーナー)のような内部の人間には、私生活のことやプライベートな事柄については打ち明けにくいこともあると思うんですよね。その部分もちゃんと守秘義務を担保した、外部のサービスであるねむりの応援団を利用することで吐き出す場所ができたのではないかと感じています。私生活のオフコートの部分の変化っていうことは、ねむりの応援団を利用したことによって選手に生まれたと思います。選手の理解をより得るために、違ったアプローチでスタートが出来たらよかったなと思うことはありますか?ねむりの応援団のスタート前に、ねむりのパーソナルトレーナの方から対面でご説明いただける機会があると良かったかなと思います。ねむりの応援団の流れや利用方法については、営業担当者の方にご訪問いただき説明を聞いていたので理解できました。加えて、睡眠改善の内容や事例を、睡眠改善を行ってくれるねむりのパーソナルトレーナーの方に対面で選手たちに説明いただけるとより伝わったのかなと思いました。睡眠改善の結果として、〇〇な傾向が見られた、というような具体的な話を聞けると選手たちも自分ごととして感じて取り組んでくれるのかなと思います。選手たちの間で睡眠の話題が出るようになって意識に変化が出てきたねむりの応援団の導入前後での違いはありますか?プレーオフ前の時期になってきて、選手たちがどうオフコートで過ごすとパフォーマンスに一番良いかっていうことがアドバイスを受けて分かっていたので、僕らから伝えなくても選手自ら取り組めていたという行動面の違いが変化だと思います。ねむりの応援団に参加してどのようなことが得られましたか?一番感じたのは、“選手たちが睡眠の話をし出した”ということです。あとは、睡眠に対して意識が低い選手が多い気がしていましたが、睡眠の意識が変わりました。「夜にコーヒーを飲むのを控えるといった小さなことでも質の良い睡眠に繋がる」といったことはこれまでも僕らから伝えているのですが、なかなか控えることができない選手もいました。僕らからどう影響があるかを伝えるよりも、やはり外部の人から睡眠がどうパフォーマンスに影響するのか伝えてもらう方が信憑性が増しているなと思ったことと、選手たちも納得感が増して結果として行動が変わっていく様子が見られました。“選手たちが睡眠の話をし出した” とのことですが、具体的にはどんな話だったのでしょうか?睡眠アプリ内の睡眠スコアについて、多く話題に上がっていました。あとは、オンラインアドバイスでどんな話をしたのかを選手に聞いて、それに即した会話を僕らからも促しつつコミュニケーションをとっていました。「夜コーヒー飲んでないよね?」と聞くと「1杯でやめてます」とかそんな感じの話もしてましたね。ねむりの応援団の提供について、LINE上での提供がメインですが、使いにくさや不便はありましたか?個人的にはLINEの提供は、良かったと思っています。ただ選手によっては、頻繁にLINEを使っていて、メッセージが他にもたくさんくるので、ねむりの応援団のメッセージを飛ばしてしまったり、ブロック機能で通知が来なくなってしまったりということもありました。恐らくメッセージの頻度なのかなと思うので、少し検討しても良いのかなと思いました。今チームとしても選手自身としても、継続して睡眠の質を高める取り組みを行っていきたいパフォーマンス向上のための取り組みについて、今後の目標や展望などがあればお聞かせください定期的に睡眠に対してのアドバイスがもらえることは、納得感が出て行動に移すきっかけになるので継続して行っていきたいですね。あと、選手が睡眠により投資してくれると良いなと思います。アウェイの時が一番苦労するのですが、いつも通りのルーティーンを取れないのでその中でもしっかり睡眠を取れるような行動をとって欲しいと思います。寝具についても、睡眠の質を向上できるものを選んでいきたいです。サプライヤーとして会社から提供してもらっているチームもあれば、選手個人で投資する場合もあるので方法はチームで話し合いながら決めていきたいです。睡眠以外では、食事のウェイトも大きいのでちゃんとしたタイミングで良い食事を取れるような環境を作ることもできると良いと思っています。ご担当者目線での評価※掲載内容は取材当時のものです。