柳沢正史教授監修・自宅で取り組める睡眠改善サービス「SOMNO+」はこちらなぜツボを押すと眠くなるのか?そもそも「ツボ」とは、東洋医学では経穴といい、気と呼ばれるエネルギーの通り道の要所となる部分です。ツボの存在はWHO(世界保健機関)においても認められており、現在361個が定められています。ツボを刺激することで血液循環が改善するため、手足の冷えが改善したり筋肉のこわばりが改善したりすることで寝つきやすくなります。ツボ押しは呼吸リズムも整えながら行うため、副交感神経が優位になり眠りを誘うようになります。ツボを適度に刺激すると、リラックス時に分泌されるセロトニンなどが増加するため眠りやすくなるのです。睡眠の基本的な2つのツボ眠れないときに、真っ先に押してほしい基本のツボは「労宮(ろうきゅう)」と「失眠(しつみん)」です。手のツボ・労宮(ろうきゅう)労宮(ろうきゅう)は、自律神経を整えて眠りやすくします。ほかにも、緊張やイライラ感をやわらげる効果もあります。ツボの場所は、手を握ったときに中指の先があたるところです。足のツボ・失眠(しつみん)失眠(しつみん)は、古くから不眠改善の代表格といわれているツボです。神経が興奮しているのを鎮める効果もあります。ツボの場所は、かかとの中央付近です。かかとを湯たんぽに乗せて温めることも、ツボ押しと同じ効果が得られます。睡眠におすすめする耳まわりのツボ耳の近くにも眠りを助けるツボが2つあります。首や肩がカチカチに硬くなっているのをほぐす効果もあります。完骨(かんこつ)完骨(かんこつ)は、自律神経に働きかけて睡眠を助けます。首周りの血行を改善するため、肩こりや頭痛をやわらげる効果もあります。ツボの場所は、耳の後ろにある出っ張った骨から斜め下の凹んだところです。安眠(あんみん)安眠(あんみん)は、副交感神経を優位にして寝つきを良くします。首や肩の筋肉が緊張して硬くなっているのをやわらげる効果もあります。ツボの場所は、耳の後ろにある出っ張った骨から指1本分下のところです。睡眠につながる手や頭にあるツボストレスで眠れないときに役立つツボは、「百会(ひゃくえ)」と「神門(しんもん)」です。頭のツボ・百会(ひゃくえ)百会(ひゃくえ)は、精神的なストレスをやわらげて眠りを改善します。百会は、多くの気の通り道が重なったところにあるツボで、頭痛や自律神経失調症などにも効果があります。ツボの場所は、頭頂部です。手のツボ・神門(しんもん)神門(しんもん)は、神経の高ぶりを抑えてリラックスさせることで眠りやすくします。ほかにも、動悸・息切れ・便秘にも効果があります。ツボの場所は、手首の内側で小指寄りのくぼんだところです。睡眠しやすくなる上手なツボの押し方睡眠に導くツボの効果を高めるために、押すときの3つのポイントがあります。ひとつずつ確認しましょう。呼吸とリズムを合わせるツボを押すときは、急激に押さずにゆっくり押し、力を抜くときも少しずつ行いましょう。呼吸を合わせて行うと、副交感神経が優位になりリラックスできます。ツボを押すときには時間をかけて息を吐き、力を抜くときに息を吸うようにすると効果的です。力を入れすぎないツボを押す力加減は、気持ちいいと感じるレベルにしましょう。痛みを感じるほど強く押すと、神経が興奮してしまい、かえって寝つきが悪くなります。ツボを押す回数は、1ヶ所につき3回程度までにとどめてください。ツボを押すだけではなく、使い捨てカイロやホットパックでツボのまわりを温めても効果があります。リラックス時間に行う睡眠のツボ押しは、お風呂上りや寝る前などリラックスした時間に行うと効果的です。食後1時間以内や飲酒時は控えましょう。ツボを押すこと自体にも自律神経を整える効果があるため、リラックスタイムに行うと心身の緊張がほぐれやすくなります。睡眠の質を高めるには自律神経を整えることがポイント!寝る前にツボ押しを試してみようツボ押しには、副交感神経の働きを改善する効果があり、睡眠の質を高めることにつながります。ストレスや筋肉の凝りで眠りにくいときに、ツボ押しを試してみてはいかがでしょうか。セルフケアだけでなくヘッドスパなどのサービスを利用するのも一つの方法になると思います。(ヘッドスパの効果については癒しタイムズ様のサイトも参考になるのでご覧ください)睡眠の質は、翌日の仕事のパフォーマンスにも影響します。NTT PARAVITA「ねむりの応援団」では、睡眠にかかわる生活のアドバイスやコンテンツ配信を行い、従業員の睡眠改善に向けて伴走型のサポートを提供しています。職場内の労働生産性に不安を感じているときは、睡眠や健康を支えるサービス利用を検討しましょう。参考資料:「ねむりの応援団」サービス資料参考資料・ツボってそもそも何だろう? 痛みに効くツボのお話|ハレバレ|興和株式会社・鍼灸の基礎知識| 公益社団法人 日本鍼灸師会・『1日1分押すだけ! 医師が考案した くすりツボ』(高橋 徳/著)・矢野忠.東洋医学の再発見~鍼灸と看護の医療連携の役割~.伝統医療看護連携研究,第1巻第1号,pp5-15(2020) ・ツボでヘルスケア | 千葉鍼灸マッサージ師会・「眠れない夜はココを押そう!眠りを誘う安眠のツボ」 | 四国医療専門学校・不眠に効くツボ │ 健康アドバイス │ どうき・息切れ・気つけに - 救心製薬株式会社