柳沢正史教授監修・自宅で取り組める睡眠改善サービス「SOMNO+」はこちら睡眠の質を左右する「コア睡眠」とはコア睡眠とは、睡眠のステージのひとつです。睡眠のステージ分類とコア睡眠の特徴について詳しくみていきましょう。睡眠の4つのステージ睡眠のステージには、レム睡眠・コア睡眠・深い睡眠・覚醒の4つがあります。ステージごとの特徴や役割について解説します。レム睡眠レム睡眠は、浅い眠りで夢を見る段階になります。まぶたの下で眼球がキョロキョロ動き、筋肉の緊張が緩んで肉体的に休息しているのが特徴です。レム睡眠では脳は活動しており、日中に得られた情報や知識を過去の記憶と結びつける働きがあります。コア睡眠コア睡眠とは浅いノンレム睡眠のことで、心拍数と体温が低下して脳が休息に入る段階です。筋肉が緩む状態が続いているため、肉体的な休息も得られます。コア睡眠には、日中に体験したことを定着させる働きもあります。深い睡眠深い睡眠は、徐派睡眠とも呼ばれ、ノンレム睡眠のなかで一番深いレベルの睡眠です。脳が深い休息に入っているため、起こそうとして体を揺らしても、すぐには起きません。最初の深い睡眠のときに、成長ホルモンが分泌されるため、体内の組織や細胞の修復が行われます。深い睡眠には、嫌な記憶を脳から消し去る働きもあります。覚醒覚醒は、夜中に目が覚めている状態です。トイレで起きるなどの中途覚醒が含まれます。睡眠時無呼吸症候群では、無呼吸になると自覚できないほど短い時間だけ覚醒することがあります。ノンレム睡眠とコア睡眠の違いコア睡眠は、ノンレム睡眠のひとつです。ノンレム睡眠には深さの違いがあり、浅い方から順にN1・N2・N3の3段階あります。コア睡眠は、浅いノンレム睡眠のN1とN2を合わせたもので、睡眠時間全体の45~55%を占めています。コア睡眠が十分にとれると休息感が得られて、日中のパフォーマンス向上につながるのです。コア睡眠の理想的な時間睡眠の4つのステージについて、理想的な割合は以下のとおりです。覚醒:0%レム睡眠:20~25%コア睡眠:45~55%深い睡眠:15~25%成人の睡眠時間は7~9時間を推奨しているため、コア睡眠の理想的な時間は3時間半から4時間半を目安にすると良いでしょう。理想的なコア睡眠を手に入れるには?自分で睡眠が良い状態かどうかを見極めて、睡眠リズムを調整するのは難しいと感じていませんか。睡眠の専門家からサポートを受けることは、質の高い睡眠をとるための秘訣です。NTT PARAVITA「ねむりの応援団」では、睡眠について、セミナー・計測・改善サポートと総合的にサービスを提供しています。ほかのサービスにはない特長を2つご紹介します。データ分析に基づいたパーソナルトレーナーの伴走型サポートNTT PARAVITA「ねむりの応援団」の睡眠データ計測は、マットレスや布団の下に敷くセンサー付き薄型シートで、敷いていることを意識せずデータ計測が可能です。改善サポートでは、睡眠改善インストラクターが計測データの分析とオンラインにてヒアリングをした上で、一人ひとりに合わせたアドバイスを行います。アドバイスは、睡眠トラブルの要因となる習慣や思い込みを改めていく認知行動療法に基づいているため取り組みやすく、体調不良の予防につながります。睡眠状況が改善するまでインストラクターが伴走することが、ねむりの改善プログラムの特長です。数値で改善状況を「見える化」NTT PARAVITA「ねむりの応援団」では、サービス開始前後にストレスチェックや不眠度チェックなどを行い、改善状況を数値化して目に見えるようにしています。高ストレス判定となった従業員に、ねむりの改善プログラムへ参加していただいたところ、睡眠が改善すると、ストレスや労働生産性についても改善がみられました。チェックには、アテネ不眠尺度やWLQなどを採用し、客観的な結果を得られるようにしています。参考資料:「ねむりの応援団」サービス資料睡眠の質が向上すると得られる3つのメリット睡眠の質が向上すると、疲労回復・集中力と生産性のアップ・メンタルヘルス対策の3つのメリットがあります。詳しくみていきましょう。疲労回復睡眠の質が向上して深い睡眠が得られることで、成長ホルモンがしっかりと分泌されます。成長ホルモンには、組織や細胞のダメージを修復する働きがあり、疲労回復につながるのです。さらにコア睡眠が十分とれることで、筋肉の緊張が緩和されるため、肉体的な休養感が得られます。集中力と生産性アップ睡眠不足が続くと脳の疲労がとれないため、集中力や判断力が低下することが分かっています。睡眠には、日中に得られた知識や体験を定着させたり、記憶を整理したりする役割があります。質の高い睡眠をとると、脳の老廃物を排出して機能が回復するため、翌日のパフォーマンスが向上するのです。メンタルヘルス対策睡眠による休養感が減ると、抑うつ症状やイライラ感などのメンタルヘルスの不調が起こりやすくなります。睡眠の質が向上すると、メンタルヘルスにかかわる副腎の機能が維持されるため、コルチゾールの分泌が安定し、ストレスに対処できるようになります。関連記事:社員のメンタル不調をどう防ぐ? 職場で今すぐ実践すべきメンタルヘルス対策を解説睡眠の質を改善して心と体が満たされた毎日を過ごそう!睡眠には、浅い眠りから深い眠りまで4つのステージがあります。質の高い睡眠は、4つのステージのバランスが大切です。良い睡眠をとることで、疲労回復・パフォーマンスの向上・メンタル不調の予防につながります。睡眠にトラブルや不安のある人は、専門家からサポートを受けることを検討しましょう。参考資料・第1回 「睡眠と記憶について/基本的な睡眠とは」|甲南大学・Sleep: The Evolution of Sleep Medicine in Neurology (Part One)・第3回 睡眠不足や不眠への対処法(薬を使わない認知行動療法)|はれそら|持田製薬株式会社・ノンレム睡眠 | e-ヘルスネット(厚生労働省)・PLoS One. 2010 Feb 5;5(2):e9087・Harvard Business Review. 2006. “Sleep Deficit: The Performance Killer”・ストレスホルモン「コルチゾール」の働きとは!? |健康管理検定 :文部科学省後援