柳沢正史教授監修・自宅で取り組める睡眠改善サービス「SOMNO+」はこちら交代勤務のメリットやデメリットとは?交代勤務のメリットとデメリットについて、それぞれみていきましょう。交代勤務のメリット交代勤務のメリットは以下の2つです。残業が少ない交代勤務では労働時間が決まっており、次の時間帯の勤務者が来ると交代できるため、残業になることはそれほどありません。平日が休みになることが多い交代勤務の職場は休日も勤務になることが多い分、一般的な企業より平日休みになることが多くみられます。交代勤務のデメリット交代勤務のデメリットは3つあります。生活が不規則になりやすいシフトによって、日中働いたり深夜に働いたりするため、生活リズムが乱れがちになります。人によっては睡眠障害になったり、体調を崩すこともあります。夜勤を行うと心身の疲労が大きい人間の体は、昼に活動して夜は眠るような仕組みになっています。交代勤務になると本来の体の仕組みとは逆の生活になるため、通常の勤務より疲労感が大きく、回復に時間がかかります。家族や友人と予定が合わせにくい交代勤務では勤務時間がさまざまであるため、家族や友人と一緒に過ごせる時間が短くなる傾向があります。土・日・祝日も勤務になる可能性が高く、子どもや一般的な企業に勤めている人との予定を合わせにくいこともあります。交代勤務が健康に与えるリスクとは?交代勤務による健康への影響について、どのようなものがあるか具体的にみていきましょう。睡眠障害による影響交代勤務により睡眠時間のスケジュールが短期間のうちに変わることで、寝つきが悪くなったり途中で目が覚めたりするなどの睡眠障害が現れます。睡眠障害の影響で、活動時間中に眠気・倦怠感・集中力の低下が起こり、作業ミスや事故につながります。睡眠障害により休息が十分に取れないことがきっかけで、交代勤務をする人にはうつ病などの精神疾患を発症する人も多いのです。自律神経障害による影響交代勤務により生活リズムが乱れるため、自律神経の働きにも影響が出ます。自律神経が障害されることで現れやすいのは、胃炎・食欲不振などの消化器症状です。日中に優位になる交感神経と、夜間に優位になる副交感神経のバランスが乱れることで、高血圧になったり動悸が出たりする人もいます。女性の交代勤務者では、月経周期にトラブルが現れることがあります。交代勤務で健康管理するポイント交代勤務者が健康を保つために役立つポイントを、シチュエーション別に紹介します。夜勤前の睡眠のコツ体内時計を大きく乱れさせないように、夜勤の前日は普段通りに睡眠をとることが大切です。夜勤に出る前に仮眠を2時間ほどとると、夜勤中の眠気を減らす効果があります。仮眠の時間帯は、もっとも眠りにくい19時前後は避けた方が良いです。眠気の日内変動では起床後8時間後に眠気が生じるため、そこに合わせて仮眠をとると眠りやすくなります。夜勤中の過ごし方夜勤中に食事をとる場合は、消化機能が低下しているため、油っぽいものやカロリーの高いものは避けましょう。ヨーグルト・果物・おにぎりなど消化に良いものを選ぶと体に負担がかかりにくくなります。食べ過ぎは、夜勤中に眠気が起こりやすいので注意してください。夜勤中の仮眠は、仕事効率や疲労を改善させるため、0~4時の間に20~50分程度とると良いです。仮眠前にカフェインを摂取すると寝起きが楽になります。夜勤明けの仮眠は2時間睡眠夜勤明けに仮眠を取る場合は、帰宅時にサングラスをかけるなど日光ができるだけ目に入らないようにすると良いです。仮眠の時間は、午前中2時間以内にとどめましょう。長すぎる仮眠は、夜の睡眠に影響が出てしまうため気をつけてください。仮眠するときは、遮光カーテンやアイマスクを利用すると明るさ対策になります。仮眠後は通常通りの生活をして、体内時計が大きく乱れないように心がけましょう。交代勤務は睡眠改善サポートが重要!従業員の健康を守りましょう現代社会において交代勤務は必要不可欠です。交代勤務をする人は、日中勤務する人よりも心身の負担が大きく、睡眠障害が起こりやすいことが課題のひとつとなっています。NTT PARAVITA「ねむりの応援団」では、睡眠に関する相談窓口やコンテンツ配信などのサービスを提供し、睡眠改善を通してメンタルヘルス対策をお手伝いいたします。交代勤務をする従業員の健康を保つために、睡眠改善サポートから始めてみましょう。参考資料:「ねむりの応援団」サービス資料参考文献:健康づくりのための睡眠ガイド 2023(厚生労働省)交替勤務とその対策~健康と生活への影響と管理のポイント~|産業保健21.第98号(2019年10月)交代勤務睡眠障害 | e-ヘルスネット(厚生労働省)田村 聖 著.眠気の日内変動モデル――ウルトラディアン振動体と概日振動体――.生理心理学と精神生理学.39 巻 (2021) 1 号. p.79-93看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン(公益社団法人 日本看護協会)