柳沢正史教授監修・自宅で取り組める睡眠改善サービス「SOMNO+」はこちら参考資料:睡眠がカギ! 「働く女性」の健康を支える方法働く女性の実情について厚生労働省が公表した、令和4年における働く女性の人口は3096万人となっており、労働者人口全体の約45%です。働く女性の正社員は1250万人と8年連続で増加していますが、パート・アルバイトなどの非正規職員として働く女性も1432万人と増加しています。1週間あたりの労働時間が35時間未満の短時間労働者のうち、女性の割合が66.0%となっています。働く女性が増えているものの、短時間労働者の割合が多いことが日本の労働事情の特徴です。働く女性特有の健康の悩み経済産業省の調査で、健康問題が引き金となり、仕事で何らかのことを諦めた経験のある働く女性は42.5%いたと報告されています。働く女性ならではの健康の悩みは、どういったものがあるのか確認しましょう。精神的なストレス働く女性の半数が、職場や家庭での悩みがきっかけで、日ごろからストレスを感じているといわれています。職場の悩みに多いものは、長時間働ける人が評価されやすい・休暇が取りにくい・人間関係が悪いなどの職場環境によるものです。家庭の悩みでは、育児や介護をサポートしてくれる人がいない・女性の方が家事や育児の負担が大きいことなどが挙げられます。働く女性のなかには、職場や家庭の悩みを相談できる場所がなく、1人でストレスを抱え込んでしまうケースがみられます。女性ホルモンの影響女性は月経周期によって、体調が左右されやすいものです。月経周期後半では、ホルモンの影響で深部体温が高い状態が続くことで睡眠の質が下がるため、日中のだるさや眠気が現れやすいことが分かっています。また女性は、世代によってかかりやすい病気が異なります。月経がある世代においては、月経困難症(PMS)や子宮内膜症を発症しやすく、月経のたびに情緒不安定や月経痛などのつらい症状が現れます。40代後半から50代前半の女性では更年期障害が起こりやすく、症状はほてりやだるさなど比較的軽いものから、うつ症状や不眠など深刻な症状まであるのです。働く女性は6時間睡眠で世界一短い2021年の経済協力開発機構(OECD)の調査で、日本人の平均睡眠時間はもっとも短く7時間22分で、女性は男性より13分短いと報告されています。また、転職サイト「女の転職type」が会員に対して行ったアンケート調査の結果は以下のとおりです。働く女性の睡眠時間は、20代は平均6.2時間、30代は平均6.1時間、40代は平均5.9時間となり、年齢が上がるほど睡眠時間が少ない傾向があります。睡眠満足度についても、7割近い人が合格ラインに達していないと回答がありました。働く女性の健康支援が必要な理由働く女性は年々増加しているものの、職場における女性従業員への健康支援が進んでいないのが現状です。経済産業省の調査では、月経・妊娠出産・更年期にかかわる病気や症状について、社会的な問題があることへの認知度は10%ほどでした。働く女性に健康課題があると、どのような影響が出るのか具体的にみていきましょう。女性特有の体調不良による仕事への影響女性は月経に伴う症状や疾患、更年期症状、不妊治療などの女性特有の健康問題により、仕事量や質が低下したり会社を休んだりするなどの労働損失が大きいといわれています。経済損失については、経済産業省は令和6年2月に社会全体で3.4兆円になると推計しているのです。睡眠不足が及ぼす企業へのリスク働く女性の睡眠時間の短さは、うつ病などの精神疾患や生活習慣病の発症リスク上昇につながります。また睡眠時間が不足すると、体内時計のずれや脳の機能低下を生じさせます。そのため、判断力や集中力が落ちる・ミスが増える・タスクをこなすのに時間がかかるなど生産性が低下するのです。さらに女性の月経周期後半は、ホルモンの影響で睡眠の質が落ちるため、睡眠不足と同様に生産性の低下が生じます。働く女性のための健康経営施策とは経済産業省の調査で、職場において健康問題で困った経験があると回答した働く女性は51.5%いました。働く女性のためにどのような健康経営施策が必要か、具体的な方法をみていきましょう。関連記事:健康経営とは?注目されている理由とメリット、 具体的な取り組みを紹介参考資料:経営者こそ知ってほしい! 企業戦略として必須の「健康経営」とは?ヘルスリテラシーの向上ヘルスリテラシーの高い人ほど、女性特有の症状に悩まされる経験が少ないという経済産業省のデータがあります。ヘルスリテラシー向上について、企業で取り組む具体的な例は以下のとおりです。女性特有の病気や症状についてセミナー開催女性の健康に関する冊子の配布健康推進に関する動画の配信働く女性の健康課題についての相談窓口働く女性の健康問題について、社会的に認知されていないことが話題になっています。働く女性が健康について困っていても、言い出せずにいる可能性があります。企業では、働く女性が健康の悩みについて相談しやすい以下のような体制を整えると良いでしょう。女性の産業医やカウンセラーの配置外部の産婦人科医にメール相談できる体制女性従業員で構成された健康推進ミーティングの開催NTT PARAVITA「ねむりの応援団」の紹介働く女性の睡眠時間の短さや、それに伴う健康リスクは、企業にとって非常に気がかりなことでしょう。NTT PARAVITA「ねむりの応援団」では、睡眠改善を通じてメンタルヘルス対策をサポートしております。提供しているサービスは以下のとおりです。睡眠に関する資格をもったスタッフがLINEで睡眠のお悩みに対応睡眠にかかわる知識を身につけるための動画・クイズ・コラムの配信睡眠やストレスの状態を可視化できるチェックを3ヶ月に1度実施従業員の「ねむりの応援団」利用状況や睡眠改善状況をレポートにて報告参考資料:「ねむりの応援団」サービス資料働く女性の健康と生産性の向上には睡眠改善のサポートが大切!日本では働く女性の健康課題により、生産性の低下や経済損失が大きく、企業は改善策を早急に行うことが必要です。働く女性は、睡眠時間が世界でもっとも短く、女性ホルモンの影響で睡眠の質が下がることがわかっています。睡眠の状況が悪くなると、仕事量や質が低下したり、うつ病などの発症リスクが上昇したりします。睡眠改善サポートは、働く女性の健康を守り、企業の生産性をアップする鍵です。健康経営の取り組みとして、睡眠の専門サービスを受けることを検討しましょう。参考資料:睡眠がカギ! 「働く女性」の健康を支える方法参考文献:令和4年版働く女性の実情(厚生労働省)女性の睡眠障害 | e-ヘルスネット(厚生労働省)基礎研レポート「働く女性のメンタルヘルス」|ニッセイ基礎研究所2019-02-20LIXIL【働くパパママの仕事と家庭に関する調査】2023年3月【アンケート調査】睡眠について| 女の転職type「働く女性の健康推進に関する実態調査2018」経済産業省女性特有の健康課題による経済損失の試算と 健康経営の必要性について令和6年2月(経済産業省)