ストレス値の改善で期待できる効果とは?ストレス値改善は労働者の心身を健康に保ち、生産性の向上につながります。欠勤数や休職率、離職率を軽減し、快適な職場環境を構築するための重要な要素です。仮にストレス値の高い労働者が多く存在する職場では、うつ病などのメンタルヘルス不調につながり、生産性が低下する恐れがあります。欠勤や休職者が多くなる可能性もあり、業務が回らなくなる場合もあるでしょう。また労働者のストレス値改善は企業の売上向上や損失回避につながり、経営に関わる重要な課題といえます。ストレス値と睡眠改善の関係ストレス解消法の中でも、睡眠改善はおすすめです。近年の研究では、眠れないことがメンタル不調の引き金になっていることが分かっています。一般的にメンタル不調が続くと、眠りづらくなると思われがちですが、不眠がメンタル不調の原因になるということです。睡眠改善は労働者のストレス値を下げ、メンタルを健康的に保つ手段として効果的といえます。ストレス要因は労働者によって異なりますが、産業医面談やEAP(労働者支援プログラム)などのメンタル改善訴求では、利用率が低くなることもあるでしょう。睡眠改善であれば、労働者も比較的気構えることなく、取り組みやすいのではないでしょうか。関連記事:社員のメンタル不調をどう防ぐ? 職場で今すぐ実践すべきメンタルヘルス対策を解説ねむりの改善プログラム内容ねむりの応援団が提供する「ねむりの改善プログラム」は、ねむりのパーソナルトレーナーによる伴走型のサービスです。利用者に合わせて、睡眠改善に向けた取り組みを実施します。NTT PARAVITAの調査によると、プログラムを受けた人の約9割に、睡眠改善の傾向が見られました。ねむりの改善プログラムの内容を紹介します。1.睡眠センサーによるねむりの計測まずは利用者に、睡眠センサーを郵送します。センサーはマットレスや敷布団の下に敷いて利用しますが、薄いシート型のセンサーなので、利用時の違和感はほとんどありません。センサーで取得できるデータは、心拍数や呼吸数、睡眠状態や覚醒状態などの情報です。センサーから専用の無線ルーターを経由して、クラウド上のサーバにデータが蓄積されます。自身の睡眠状態は、スマートフォンの利用者専用アプリやPCやタプレット端末から利用者専用ページへアクセスすることで随時参照が可能です。これらのデータを基に、ねむりのパーソナルトレーナーとねむりの改善に向けた取り組みを検討します。関連記事:【スリープテック入門】企業が知るべき基礎と導入メリット 2.オンラインでの面談睡眠センサーで得たデータを基に、ねむりのパーソナルトレーナーとオンライン面談を実施し、睡眠改善に向けたアドバイスを受けます。所要時間はおおよそ30分です。ねむりのパーソナルトレーナーは、睡眠改善インストラクターの資格を保有しているため、適格なアドバイスで改善に向けた取り組みを計画できるでしょう。さらに看護師や栄養士などの資格保有者も、多数在籍しています。睡眠改善に向けた取り組みは、ねむりのパーソナルトレーナーが一方的に決めることはありません。利用者と共にできそうなことを決定し、取り組みに向けて話し合います。オンライン面談後の日々の悩みは、LINEで随時相談可能です。3.睡眠レポートでねむりのアドバイス睡眠センサーで得た情報はレポートとして可視化され、オンライン面談時に利用者へ共有されます。レポートには日々の睡眠開始時間、覚醒時間などがグラフ化されているため、一目で自身の睡眠状況を把握できます。。ねむりのパーソナルトレーナーによる、手書きのアドバイスやコメントも添えられています。例えば照明の色を暖色系にしたり、寝る前にヒーリング音楽を聞いたりするなど、科学的根拠を基にしたアドバイスが受けられるでしょう。そのため睡眠に関する知識も習得できます。レポートはLINEのリッチメニューからいつでも閲覧可能です。見返しながら、取り組みやすい施策を計画できます。ねむりの改善プログラムによる効果ねむりの改善プログラムの効果は、睡眠改善だけでなく、ストレス値改善や生産性改善の効果があります。実際にプログラムを受けた結果、利用者にどのような変化があったのか、NTT PARAVITAが調査しました。その内容を紹介します。睡眠状態(アテネ不眠尺度)の改善ねむりの改善プログラムを実施する前とした後で、約9割の人にアテネ不眠尺度の改善が確認できました。アテネ不眠尺度とは、世界共通の不眠症判定方法です。これは世界保険機構(WHO)が中心となり設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」による尺度であり、8つの質問に回答するだけで、不眠度合いを計測できます。プログラム利用者の中で不眠症の可能性が高い人達でも、約50%に睡眠改善の効果がありました。これらの結果から、ねむりの改善プログラムは、睡眠改善に大きな効果があるといえるでしょう。ストレス値(K6)の改善ねむりの改善プログラムで得られる効果は、睡眠改善だけではありません。ストレス値の改善効果も得られることが分かっています。アメリカのkesslerらが開発した、精神疾患をスクリーニングする尺度を「K6」といいます。6つの質問に回答することで、心理的ストレスを含む精神的な問題の程度を表す指標です。ねむりの改善プログラムを利用する前後でK6を測定したところ、約7割の人に改善傾向が見られました。特に高ストレス者である「要注意・注意観察群」においては、11%減少したことが分かっています。睡眠改善をすることで、不眠だけでなくストレス値の改善にも効果があるといえるでしょう。プレゼンティズム(QQ method)の改善プレゼンティズム(QQ method)とは、健康問題の有無や要因の特定、影響度合いを調査するための方法です。この測定結果を基に、労働生産性の損失額を算出できます。ねむりの改善プログラムには、プレゼンティズムを改善する効果があり、過去にプログラムを利用した人の約7割に改善傾向が見られました。改善効果を金額に換算すると、平均で1人あたり約28,000円/月の労働生産性がアップしたことが分かっています。睡眠を改善すれば労働者の健康だけでなく、企業にとってもプラスの経済効果が期待できるでしょう。ねむりの改善プログラムを活用して、メンタルヘルス不調の原因となる不眠を改善しよう労働者のストレス値改善による健康的な職場環境づくりは、欠勤数や休職率、離職率低下などの改善効果が見込めます。ストレス値を下げるためには産業医面談や、EAPの実施といった手法がありますが、うつ病などのメンタルヘルス不調の原因となる、不眠の改善がおすすめです。ねむりの改善プログラムには、アテネ不眠尺度の改善だけでなく、ストレス値やプレゼンティズムの改善効果があります。睡眠センサーや、オンラインによるねむりのパーソナルトレーナーとの面談により、高い確率で睡眠改善に期待が持てるプログラムです。紹介した尺度の具体的な質問や数値、改善結果などの詳しい情報は、サイト下部のお役立ち資料に掲載しています。気になる方は資料をダウンロードしてみてはいかがでしょうか。参考資料:実際の導入効果が知りたい! ねむりの改善プログラムの効果