健康経営銘柄とは?健康経営銘柄とは?健康経営銘柄とは、東京証券取引所の上場企業の中から選ばれた、特に優れた健康経営を実践している企業を指し、健康経営に取り組む優良な法人を見える化することで、社会的な評価が得られるように作られた顕彰制度です。基本的には食料品業や医薬品業などの業種ごとに1社が選定され、健康経営銘柄2023に選ばれた企業は31業種49社、健康経営銘柄2024では27業種53社が選ばれています。健康経営銘柄のメリットは?健康経営銘柄に選定されると、「従業員を大切にしている企業」と見られ、企業価値の向上につながります。企業価値向上によって人材確保にも結びつくでしょう。健康経営銘柄の選定によって従業員が健康についてより考えるようになり、社内の健康意識向上も期待できます。健康経営銘柄に選ばれるためのポイント健康経営銘柄に選定されるためには、以下の4つの基準を満たす必要があります。重大な法令違反等がない。健康経営優良法人(大規模法人部門)申請法人の上位500位以内である。ROE(自己資本利益率)の直近3年間平均が0%以上または直近3年連続で下降していない企業を対象とし、ROEが高い企業には一定の加点を行う。前年度回答有無、社外への情報開示の状況についても評価し、一定の加点を行う。出典:経済産業省ホームページ(「健康経営銘柄2024」に53社を選定しました!)上記の条件に加えて、基本として1業種1社しか選定されないため、健康経営銘柄に選ばれるのは大変狭き門だといえます。健康経営銘柄に選定された企業の取り組み事例最後に、健康経営銘柄2024に選定された企業の健康経営施策を紹介します。明治ホールディングス株式会社従業員の喫煙率が世の中の平均より高く、喫煙の有無と健康診断数値との相関関係が明らかであることを鑑み、禁煙率の低下に向けた施策を実施した「明治ホールディングス株式会社」。職場内禁煙所廃止に加えて、就業時間中の禁煙、禁煙プログラムを継続、喫煙該当者の自宅に社長名にて「禁煙のすすめ」を手紙にて発信したところ、喫煙率が20.5%から19.5%へと改善しました。花王株式会社若年層のメンタルヘルスに関する長期休業者の増加を受け、社員本人へのセルフケアや管理職へのメンタルヘルスリテラシー向上のためのセミナーを実施した「花王株式会社」。心の回復力に重要な「レジリエンス(精神的回復力)」についてのセミナーを実施したところ、「資質的レジリエンス」「獲得的レジリエンス」「本来感」「セルフコンパッション」「内受容感覚への気づき」といったレジリエンスに関する尺度得点が上昇しました。ソフトバンク株式会社年代が高くなるにつれ肥満や血圧、脂質などの危険因子複数保有者は増加傾向にあるため、疾病高リスク者に対する重症化予防対策を講じた「ソフトバンク」。定期健康診断の有所見者による二次検査受診率の低さを改善すべく、二次検査と特定保健指導をみなし勤務としたところ、二次検査受診率が上昇。ダイエットプログラムでは、全体の8割が体重・BMI減少を達成しました。健康経営銘柄選定企業が実践している具体的な施策は、「ACTION!健康経営」のサイトの健康経営度調査のフィードバック(評価結果)より閲覧可能です。気になる方はほかの企業も確認してみてください。まとめ健康経営銘柄は、健康経営優良法人ホワイト500の中の上場企業の中から選ばれた、優れた健康経営を実施している企業を指します。選ばれる企業は基本的に1業種1社です。健康経営銘柄を目指すなら、健康経営銘柄に選定された企業のフィードバック(評価結果)を確認し、取り組み事例などを参考に自社の健康経営施策に役立てると良いでしょう。