健康経営度調査とは?健康経営度調査とは?健康経営度調査とは、健康経営銘柄の選定および大規模法人部門の健康経営優良法人認定に用いる、健康経営の推進度を測る調査のことです。大規模法人部門の健康経営優良法人への認定や健康経営銘柄の選定を希望する場合、「ACTION!健康経営」ポータルサイトの申請申込ページへ進み、健康経営度調査に回答する必要があります。大規模法人部門の健康経営優良法人認定には認定申請料が必要で、1件につき80,000円(税抜)がかかります。認定審査を行わず健康経営度調査の回答のみを行うことも可能です。その場合、認定申請料は不要で、フィードバックシート(評価結果)を受け取ることができます。健康経営優良法人と健康経営銘柄まず健康経営優良法人とは、日本健康会議で「優良な健康経営を行っている」と認められた法人のことです。大規模法人部門と中小規模法人部門に分けられ、それぞれの上位500社は「ホワイト500」「ブライト500」と呼ばれています。一方、健康経営銘柄とは、ホワイト500に認定された企業のうち、東京証券取引所の上場企業かつ特に優良な健康経営を実施している企業を指し、基本的に1業種1社が選ばれます。健康経営銘柄も健康経営優良法人も、投資家に対して魅力的な企業として紹介することで、企業による健康経営の促進を目指して作られた顕彰制度です。健康経営度調査を受ける3つのメリット健康経営度調査を受けるとどのようなメリットがあるのか3つ紹介します。1. 健康経営で何が重要なのかが理解できる健康経営を今から始めようとしている企業は、健康経営度調査の項目を見ることから始めると良いでしょう。“どういう項目が評価されているのか”を知ることで、まずは何を取り組むべきなのかが見えてきます。また、他社が受けた健康経営度調査の評価結果(フィードバック)の閲覧も「ACTION!健康経営」のサイトから簡単にできます。どのような健康経営施策が評価されているのか一度確認してみましょう。2. 自社の健康経営施策を客観的に見ることができる健康経営度調査を受けると、受けた法人すべてに専門家からのフィードバックが送付されます。フィードバックには、「経営理念 ・⽅針」「制度・ 施策実⾏」などの各項目ごとに偏差値がつけられており、自社の健康経営の状態を客観的に捉えることができるでしょう。強みや弱みを知ることで、次年度以降の対策が立てやすくなります。3. 企業イメージの向上につながる健康経営度調査を受けていることを社内外に告知することで、“本気で健康経営に取り組んでいるという企業”というアピールになります。さらに、健康経営銘柄や健康経営優良法人に選ばれると、より企業イメージの向上が図れるでしょう。企業イメージの向上は、社会的信用につながり、人材確保や投資家からの評価の観点からも良い影響をもたらします。健康経営度調査のスケジュール・回答方法と認定率健康経営度調査のスケジュール健康経営度調査は、毎年8月下旬から10月中旬に実施されます。「ACTION!健康経営」のサイトより健康経営優良法人(大規模法人部門)の申請申込のページより、健康経営度調査を行います。健康経営銘柄と健康経営優良法人の決定が行われるのは翌年の3月頃です。2024年度の健康経営度調査スケジュールはまだ発表されていないため、健康経営度調査を受ける予定の方は経済産業省のホームページをチェックしておきましょう。健康経営度調査の回答方法【初めて回答する非上場法人の場合】「ACTION!健康経営」のリンク「新規ID発行サイト」より法人名やメールアドレスなどを登録すると案内メールが送られてきます。そのあと、専用サイトで健康経営度調査をダウンロードし入力後に提出しましょう。【前年度は回答していない上場企業の場合】受付開始時に案内が郵送で送られてきます。そのあと、専用サイトで健康経営度調査をダウンロードし入力後に提出しましょう。【過去に回答したことがある法人の場合】以前登録したメールアドレスに案内メールが送られてくるため、専用サイトで健康経営度調査をダウンロードし入力後に提出しましょう。健康経営度調査の認定率は?令和2年令和3年令和4年対象の上場企業数3675社3731社3768社上場企業回答数970社1058社1127社未上場法人回答数1553法人1811法人2042法人回答法人数合計2523法人2869法人3169法人優良法人認定数1801法人2299法人2676法人上記の表は、直近3年の健康経営度調査の回答数と認定状況です。上場企業・未上場法人問わず、回答数は年々増加しており、それに伴う形で優良法人認定数も増えています。認定率(優良法人認定数/回答法人数合計×100)は、令和2年度で約71.4%、令和3年度で80.1%、令和4年度で84.4%となっており、認定率も年々上昇傾向です。まとめ健康経営度調査とは、健康経営銘柄の選定と健康経営優良法人の認定に必要な調査で、毎年8月下旬から10月中旬に行われています。健康経営度調査を受けると、健康経営における重要な項目がわかり、自社の健康経営を客観的に見ることが可能です。企業イメージの向上にもつながる可能性があるため、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?