参考資料:3分でまるわかり! 健康経営のハンドブック健康経営とは?経済産業省によると、健康経営の定義とは“従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること”とあります。簡単に言うと、健康の保持・増進を図ることで、業績向上や組織としての価値向上を目指すことです。健康経営が注目される背景はいくつかありますが、生産年齢人口の減少による人手不足が大きな要因と言えます。健康経営で従業員の健康状態を保つことは、人材確保の面で不可欠と言えるでしょう。日経SmartWorkプロジェクトの報告によると、健康経営実施の後にROA(総資産経常利益率)とROS(売上高営業利益率)が上昇する傾向にあることが認められています。健康経営は、病気やメンタルヘルス不調による休職者・離職者の低減のみならず、労働生産性のアップや企業価値の向上による求職者の確保にもつながるのです。健康経営を行う4つのメリットここで、健康経営を行うメリットを4つ紹介します。健康な従業員が増えることで労働生産性が向上職場環境が良くなり離職率の低下健康経営の実践による企業のイメージアップ健康経営の認定制度によるインセンティブの獲得 従業員の健康状態は生産性に顕著に表れます。従業員の体調不良やメンタルヘルス不調で欠勤や休職が増えると、残った従業員の負担は大きくなり、さらなる不調者を招きます。そうなると、ますます労働環境の悪化と休職者・離職者の増加につながる…という悪循環になりかねません。逆に考えると、従業員の健康が保たれれば、労働生産性の向上と休職率・離職率の低下につながり、延いては企業のイメージアップにより求職者や取引先へのアピールにもなります。また、健康経営の認定制度において、さまざまなインセンティブの獲得も可能です。健康経営の具体的な取り組み事例最後に、健康経営の取り組みとして何をすると良いのか、具体例を紹介します。参考資料:すぐに取り入れたい! 健康経営銘柄に最多認定される企業の取り組みの秘訣とは?職場環境へのアプローチ3つ労働時間や休暇日数の見直し社内コミュニケーションの促進治療と仕事の両立支援労働時間や休暇は従業員の健康に直結する要素ですので、過酷な労働環境にならないようしっかり見直しましょう。また、人間関係の悪化はメンタルヘルス不調にもつながるため、職場の雰囲気の良さも重要です。もし従業員が病気になってしまったら、治療と仕事の両立を支援できる制度も充実させると良いでしょう。従業員へのアプローチ5つ定期健診の受診率アップ従業員ひとりひとりの健康状態の把握・管理・指導睡眠改善サポート食生活支援職場での運動推進従業員へのアプローチとしては、まず健康状態や悩みを把握しましょう。睡眠不足やメタボリックシンドロームなど、病気未満の悩みを抱える従業員には睡眠相談や食生活改善のアドバイスも有効です。特に良質な睡眠は、従業員の集中力や記憶力の向上につながり、生産性のアップが期待できます。最近は、睡眠改善を通じて企業の健康経営を実現している企業も増えており、弊社が提供している「ねむりの応援団」は、睡眠についての学び・相談・アドバイスなどを行い、睡眠改善をまるごとサポートすることで、健康経営を応援しています。企業ごとに従業員の健康状態の傾向は異なるため、企業の課題に応じた対策を取り入れましょう。まとめ従業員の健康を守ることで、企業の発展を目指す健康経営。従業員が健康を保てると、労働生産性の向上や離職率・休職率の低下、ひいては延いては企業のイメージアップにもつながります。健康経営の具体的な対策には、労働時間の見直しや社内コミュニケーションの円滑化といった職場環境へのアプローチと、健康診断の受診率アップや健康状態の把握・管理といった従業員へのアプローチがあります。中でも、睡眠改善は集中力・記憶力向上につながり、生産性のアップが期待できます。従業員の健康状態をしっかり把握し、悩みに応じた施策を取ることが健康経営成功への近道になるでしょう。参考資料:3分でまるわかり! 健康経営のハンドブック(基礎編)