柳沢正史教授監修・自宅で取り組める睡眠改善サービス「SOMNO+」はこちら日頃自覚がない方も要注意!「隠れ鼻づまり」風邪や花粉症で鼻がつまっていると、寝づらさを感じるという方も多いかと思います。鼻づまりは快眠の大敵と言えますよね。自分は鼻づまりに悩んでないから大丈夫!と思っている方、夜だけ鼻がつまる「隠れ鼻づまり」というものがあるのをご存知でしょうか?夜間や睡眠時は鼻がつまりやすい日中、緊張時に働く自律神経の1つである交感神経が優位な時、鼻腔内の血管層は収縮しています。一方、夜間や睡眠時になると、リラックス時に働く副交感神経が優位になりやすく、鼻腔内の血管層が厚くなり、鼻づまりが起こりやすくなると言われています。もしかすると鼻がつまっている自覚がなくても夜間に鼻がつまり、睡眠の質を下げてしまっているかもしれません。隠れ鼻づまりチェック以下に当てはまる方は、隠れ鼻づまりの可能性があるかもしれません。睡眠中□寝るとき口を開けている□朝起きた時、口が渇いている□のどを痛めやすい□いびきをかく鼻がつまっていても、口で呼吸をすればよいと思うかもしれません。しかし、鼻にはほこりや最近などの有害物質を取り除くろ過機能があり、身体に異物が入ることを防ぐ役割があります。また、口呼吸は舌根が下がり、いびきをかきやすくなると言われています。鼻づまり解消法3選鼻うがい鼻がつまって眠れない、鼻水がとまらないという方は、鼻うがいをして花粉、ウイルス、細菌、ハウスダストなどの異物や溜まった鼻水を洗い流すこともおすすめです。鼻の通りが良くなり、自然と鼻呼吸になりやすく、また鼻粘膜を湿らせておくことで鼻腔内の乾燥予防にもなり、風邪の対策にも効果的と言われています。鼻うがいのポイント・生理食塩水(0.9%)を使う・下を向いて洗う(上を向くとのどに流れて気持ち悪くなることも)・洗う方の穴が上になるように首をかしげる・水を入れたのと同じ穴から出す程度の圧力で洗浄する・やさしく片方ずつ鼻をかむ鼻づまり解消ストレッチ花粉症は自律神経と深い関係があると言われています。冒頭でもお伝えしたように、特に日中は緊張時に働く交感神経が優位となり血管が収縮し、鼻の通りが良くなりやすいと言われています。一方、夜間や睡眠時はリラックス時に働く副交感神経が優位となるため、鼻腔内の血管層が厚くなり、鼻づまりが起こりやすいと言われています。睡眠前に脇をしめ、首を引き上げることで自律神経の1つである交感神経を優位にし、鼻づまりを緩和することが期待できます。ストレッチの手順①椅子に浅く座り、手を後ろで組む(立ったままでもOK)②腕はまっすぐにして肩甲骨をよせて胸を張る③そのまま手をイスにつけ、上を見上げる④のどを伸ばし胸も上向きに深呼吸しながら20秒キープワセリンで花粉をキャッチ花粉が身体に入るパターンは主に2つあります。・浮遊した花粉がダイレクトに鼻や目に入る・鼻や目の周囲にワンバウンドし、いったん付着した後に入る今回の方法は後者の花粉予防する方法です。目や鼻に入りそうになる花粉をワセリンのベタベタが吸着し花粉をトラップする、という仕組みです。注意点・手や目や鼻を清潔にし、目には直接入らないように注意する・ワセリンは必ず純度の高いもの選ぶ・鼻腔周囲(鼻の入り口ぎりぎり付近)の塗布にとどめる(鼻腔内の奥に入れすぎると口の中に入りやすくなってしまうため)・ワセリンに付着した花粉が鼻腔内に長くとどまるため、放置せず、一度塗ったワセリンは、ティッシュでこまめに拭きとり、新しく塗り直す・就寝時など長期間使用ことを避ける(就寝中に微量に誤嚥してしまうことがあるため)いかがでしたか?効果の実感は人によって差があるかもしれませんが、耳鼻咽喉科に受診され適切な治療をしつつ、試す価値はある、程度の気持ちでやってみてはいかがでしょうか。少しでも楽に花粉症シーズンを過ごせるとよいですね!参考文献 ・小川 徳雄,皮膚圧迫と発汗反応―半側発汗のメカニズム―,2002 年 43 巻 8 号 p. 506-511・なぜあの人はよく眠れるのか 著小林弘幸、三輪田理恵 p148,149