柳沢正史教授監修・自宅で取り組める睡眠改善サービス「SOMNO+」はこちらインフルエンザと睡眠風邪やインフルエンザにかかるかどうかは、その人のもつ免疫力に大きく左右されます。 睡眠不足で疲れ気味の時は、免疫力が下がり細菌やウイルスと戦う力が弱まると言われています。みなさんはインフルエンザの予防接種は受けられていますか?予防接種をしてもインフルエンザに感染してしまったなんて経験はないでしょうか。健康な若い男性を対象に睡眠とインフルエンザワクチンについて調べた興味深い研究があるのでご紹介します。参加者を下記の2つのグループに分け、4日目の朝にインフルエンザワクチンを接種したところ、 グループにより抗体価の差が生じました。1 睡眠不足グループ:4時間睡眠を6日間続け、その後7日間は1日12時間睡眠をとる 2 通常睡眠グループ:7時間半〜8時間半睡眠を継続するワクチン接種から10日後、睡眠不足グループの平均抗体価は、通常睡眠グループの半分以下という結果になったのです。このことから、せっかく予防接種を受けても睡眠不足の人はワクチンの効果が低くなる可能性があるということが判明しました。睡眠が免疫力を高める私たちの身体にはウイルスや細菌から守るために「免疫機能」が備わっています。その中の1つであるナチュラルキラー細胞(NK細胞)はがん細胞やウィルス感染細胞を見つけて退治する免疫細胞です。 身体の中にウイルスなどの異物が侵入するとNK細胞が攻撃し、私たちの身体を守ってくれています。この免疫は十分に眠ることで機能が向上します。 免疫力を高め、健やかな毎日を過ごすためにも睡眠は大切なのです。睡眠時間を増やすコツ「睡眠が大切なのは分かるけど、忙しくて時間が確保できない」 と思っている方はとても多いです。毎日5分だけでも早く寝床についてみてください。きっと1ヶ月後には少し早く寝ることが習慣化されているはずです。ほんの小さな心がけでも睡眠時間は増やすことができます。参考文献Karine Spiegel, John F Sheridan,Eve Van Cauter.(2002).Effect of sleep deprivation on response to immunization. JAMA The Journal of the American Medical Association,288(12),1471-2マシュー・ウォーカー (2018) 睡眠こそ最強の解決策である三島和夫(2018)かつてないほど頭が冴える!睡眠と覚醒 最強の習慣